リコーから新機種の複合機が発売されました
RICOH IM370F
オフィスで使う業務用のモノクロデジタル複合機です
プリント、スキャンや印刷の評価などを
複合機やトナーなど携わって30年以上の筆者が価格や仕様を解説します。
IM370Fの価格や仕様
IM370Fはコピー・プリンター・スキャナ・FAX・ADF付きの
オールインワン型です
価格は63.2万円~となっています(税別)
搬入費も数万円かかるでしょう
大きさは幅374×奥行533×高さ640(mm)
重さは約40kg以下
※本体のみです
速度は37枚(A4サイズ)
エネルギー消費効率:66kWh/年
IM370Fの評価
IM370Fはホワイト系の本体でどんなところでも誰にでも受け入れられるデザインだと思いますしかもスマートなスリムな複合機です
それは主にA4向けで時々A3使用というオフィス向けなイメージです
価格も60万円台からとまあまあ合格じゃないでしょうか?
ただIM370Fが気に入ったもしくは欲しくてしょうがないユーザーさんは仕方ないとして業務用コピー機は高額で経費削減出来るのは購入時そう考えると準備や少し時間をかけて商談に臨む必要があります
そこで業務用コピー機の選び方で重要な5つのポイントから解説します
IM370Fいう複合機は必要か
IM370Fはモノクロ複合機でオールインワン型
本当にオフィスで必要か?というのも考えてもいい
つまりIM370Fが事業所やオフィスでフィットしているかです
例えばFAXは必要か否か検討する必要はあります
そしてADFも不要なら価格は変わります
30枚機が必要かそれとも役不足じゃないか
他にも確認する事はあります
経費的にもビジネス的にもフィットしていないと無駄であったり逆に困る事になります
フィットしているのかどうかを検討する事も重要なポイントです
機能が増えれば増えるほど価格に転嫁しますよ
メーカー選びはリコーでいいのか?
ここにきてメーカー選びって思われるかもしれませんが重要なので解説しておきます
業務用コピー機メーカーは10社ほどあります
キャノン、富士フィルム、シャープ、コニカミノルタ、東芝、ムラテック、リコー、NTT、京セラなど
選ぶべきメーカーは3社です
メーカー選びは侮れません
パナソニックやサンヨーも昔は販売していましたが今では販売していないし後者はもう存在しないです
もっと昔にはミタブランドもありました
コニカミノルタも別会社でやっていました
コピー機の市場は縮小傾向なので将来止めるメーカーも可能性があります
これに巻き込まれると面倒な事もあるのでやっぱりメーカー選びは慎重にとなります
それと例えばパソコンだったら今どこのメーカーが旬だとか資金があるならこれだとか経費を抑えたいならこことかこの機種はオススメです・・・という選び方があるんですが業務用コピー機はこういう選び方は向きません
今旬なメーカーはリコーなんですとか
今年イチオシの機種がIM370Fだってのは当てはまらない
業務用コピー機のメーカーは有名企業ばかりだけど製品のカテゴリーとしてはメーカーの優劣がある
だからメーカー選びは重要なポイントのひとつ
なのでメーカーから選ぶっていうのはある意味間違いではないのです
「リコーってどんな会社」
大手OA機器メーカー。複合機やプリンターを中核にオフィス・ビジネス(複合機、画像機器、ソリューション)、カメラ、商用・産業印刷、SI・アプリ、社会インフラ、産業プロダクツの分野製品の機器製造・販売。画像処理技術や光学技術を基盤に、事務機器(デジタル複写機/国内トップ、カラーレーザープリンター、ファクシミリ、複合機、デジタル印刷機)、光学機器(デジタルカメラ・プロジェクター)、産業分野向け製品(サーマルメディア・光学機器・半導体・電装ユニット・インクジェットヘッド)の製造・販売。デジタルサービス、デジタルプロダクツ、グラフィックコミュニケーションズ、インダストリアルソリューションズの4セグメント。リコーリース<8566>は持分法適用会社。2016年医療機器事業に参入。2017年リコー電子デバイスを日清紡HD<3105>へ譲渡。2018年リコーロジスティクスをSBSホールディングス<2384>に譲渡。2019年リチウムイオン2次電池をインクジェットで製造する技術を開発。2020年NECと共同製造業向け5G活用ソリューションを開発。2022年富士通からスキャナー事業譲受(約800億円)、サイボウズと資本業務提携。2024年東芝テックと事務機の生産統合へ。
IM370Fどこから買う
業務用コピー機の販売って量販店とかメーカー直販じゃなくて販売店経由というのが多いです
だから販売店の選別も重要なポイントだと思います
正直言ってメーカーによっては販売店が多くて玉石混交
いい販売店ばかりだったらいいのですがその方が少ないイメージですね
大手もあるし事務器店もあるしメンテナンスはしない電器店みたいなところも様々
ただ言えるのは「いい販売者」の方がいいに決まってます
ダイレクト営業や飛び込み営業に手は出さないと思いますが街で見かけますよウロウロしている人を
ダイレクト電話や飛び込み営業でコピー機を買うのは愚の骨頂
青汁のダイレクト電話にリフォームの飛び込み営業など日々目のあたりにしますが
耳障りのいい事をいっても価格に転嫁されていますし躾がなってない人も多い
もうお判りですよねダイレクト電話や飛び込みで営業をするのはその製品もしくはその会社のプライスなどに魅力がないからです。そこにのってしまうとその経費が転嫁されているだけで損します
「いい販売店」の見つけ方があります!!
例えば信頼や不安で昔から同じ販売店から購入を続けているのはわかりますただ他の情報や相見積で得られるメリットは計り知れないので最終的には昔からの信頼関係のあるところになってもでいいんですがそこまでのプロセスは変える方がお得だといえます
IM370Fのリース
IM370Fはなんだかんだで軽く50万円超えの機械ですがだからリース契約を考えるオフィスが多いと思います。リースはまとまったお金がいらないとか経理上経費で落とせるといったメリットもありますがその分リース手数料を払わないといけません
しかしこの手数料はみなさん想定内です
問題はこのほかに余分にお金がかかっているのを知らないユーザーさんが多い事です
リースだから仕方ないでは済まされないような金額なのかもしれません
そのポイントは
リースはユーザーが便利なだけではなく販売者にとっても有利に作用するのです
例えば70万円のリースで5年で手数料が15万円ほど余分にかかるのは想定内ですよねだけどそれ以外にも数十万円余分にかかる可能性があるのは知らない可能性あり
販売者はまとまったお金を動かさなくてもいい
コピー機の販売者はメーカーから仕入をしているわけで会社の規模も中小が多い
業務用を月に5台販売するだけでも500万円の支払いがあるとするとこれは厳しい
しかも毎月だともっと厳しいメーカーの支払いサイトは短いですし手形なんか無理
ところがリースにする事でこれから解消されますお金の心配は皆無になる
現に事務器屋の社長がこのことを私に冗舌に話していましたよ昔
なのでリースの時もきっちり商談はしないとダメでリースだからで任せていると数十万円余分にお金を落とす事になりかねません
リースって昔は5年がほとんどだったんですが最近6年のところもこの提案はちょっと怪しい
リースのダメなところはユーザーさんもなんとなく何もかももう任してしまっているところだと思います
だからリースの詐欺なんかも昔あったしグレー的なやり方もあってそれが正常じゃないとユーザーも気づいていない事も多いんですよね
グレー販売のリースの事例でいうと
5年リースなのに途中に乗り換えみたいな提案で新しく再リースを組むような方法です
だからなんだかんだ言われて翌月から機種は新しく入れ替えてリース料が上乗せされるようなやり方です月間2.5万円のリース料が3.5万円に・・・
例えばですがアメの部分はカウンター料金の単価を少し下げるとか・・・
IM370Fの保守契約
業務用コピー機は大きくて重いですだから修理はサービスマンの訪問になります
これをまとめたのが保守契約となります
トナーキットやカウンター契約というのがあります
契約はメーカーの作ったものを提案されて基本結ばないと修理の時に困る事になります
そしてこの保守契約は機械を使うまで買い替えなどまでずーっとかかります
結果本体価格を超える金額になるんですよねトータルで
だから今回のIM370Fでも使用枚数によっては保守契約料金も5年でもトータルで同じぐらいかかる事もある
コピー機購入時にはシュミレーションも大切ですね
数字にするとその金額が再認識されます
この保守契約は途中で解約できないし価格ダウンはなくて逆に機械が古くなるとメーカーのカタログを見ると保守契約の結び直しがあって更に10%20%UPの価格になると明記されているところもあります
保守契約はこちらからどうこう出来ないのですがとはいっても高額です出来るだけの交渉はやるべきですね
保守契約は特にお金に直結です
メーカーでも販売者でも稼ぎ頭っていうのは忘れてはいけません
IM370Fの保守契約はメーカーからトナーキット価格が記載されています
25,500円(税別)※A4で6%チャートで約3,000枚
なので年間12,000枚印字だと10万円ほど消耗品と保守でかかります
5年で50万円超えとなります
IM370Fを安くする方法
IM370Fはオールインワン型というのもあって価格もそこそこ高め
コピー機は会社やオフィスで買うもので個人は関係ないから無関心
当社は儲かっているからコピー機なんかはもう業者任せでいいんだ
大体同じところから買わないと信用出来ないなど色んな高くてもって意見があると思いますがだからって本当にそれでいいのかっていうのもあります
業務用コピー機って昔から紳士協定みたいに本体価格は同じような値付け
保守料金もトナーキットやカウンター料金の値段もどのメーカーもよく似ている
だから根本の価格を触れないというのもありますが交渉は必要だと思います
価格を安くさせるなら基本の知識と全体像を知る必要があります
よく見かけるのが
「この見積もり安くしてくれてるんだろうな」とか「もう少しなんとかなりませんか」って上から目線とかゴマすり的な交渉って担当者によって様々だと思いますがこういうのは交渉ではなくて単なるお願いになる
だからコピー機の営業マンももう厳しいんですよとか1万円引いておきますぐらいで価格商談は終わってしまう
だから競争させたり交渉でいつもの業者から購入するにしても基礎知識と全体像から現状より安くなる価格を引き出さないといけません
本体は本体
オプションはオプション
保守は保守と
個別に価格を出してもらうとか
一律表記な見積もりはダメです
コピー機メーカーは大手で上場企業も多いです
コピー機の販売網ってすべてがこんな感じではないですが
ユーザーに届くまで多くの間が入っている場合があります
メーカーが企画設計して製造して製品化
メーカーの子会社がこれを仕入れて販売や保守サービスを手掛ける
最近は減ったけど卸店があって
卸店が地域の事務器屋や電器屋、文具店などに卸す
例えば事務器屋が地域の企業やオフィスに販売する
メーカーが製造するにあたり部品会社や協力会社が携わる事もあるのですそ野は広いです
販売店がコピー機だけ販売で保守サービスはメーカーに任せる場合もあります
※知り合いの販売者が保守サービスはメーカー任せだったけど途中からサービス認定を取って自分で保守もやりだすとこんなに儲かるんだって私に言った事がありました
メーカーによっては販売者に販売を任せるところもあるし直販もありますね
メーカーが直接コピー機を販売するパターンです
これはメーカーや諸事情によるようで販売店に気を使って直販するメーカーもあり
だから見積もりは高めに出すって感じよって価格だけでいうと直販だから安くなるとは限らないしメーカーによってやり方は違う
裏紙使用で経費削減をしているオフィスがありましたが一度機械に通してるので紙がカール気味で紙詰まりが起こりますそうすると業務が止まるし場合によってはサービスマンに対処してもらう事にもこういう経費削減する所は一番重要な購入前の交渉が出来ていないところが多いわけです
業務用は購入前に経費削減はほとんど決まってしまいます
購入すると5年は保守やリースでロックされてしまいます
だから購入前が一番重要となるのです
南に行かないとけないのに北に向かっているってならないためにも全体像を知っておきましょう
IM370Fのまとめ
IM370Fを選択するには基本のポイントや全体像を知る必要があるという事がわかって頂けたと思います
他にも廃棄とか修理の場所とか細かな事はあるのですがまずは5つのポイントで交渉するべきだと思います
同じ販売者から購入もいいんですがそれは結果的にそうなったのが理想で任せっきりっていうのはどのみちよくない
当然馴染みの販売者は10社のメーカーから選別はしていないハズで
提案するのは販売者が背負ってるメーカーの機種じゃないでしょうか?
- メーカー選び
- フィットさせる
- リース
- 保守契約
- 販売者の選別
この5つのポイントが重要です
コピー機の経費削減は購入後は出来ません
なので契約前の交渉がもっとも重要になってくるわけです
だから準備も必要となります
もし準備をしないでお任せ商談になると
深く考えずに使用する内容にフィットしないで不用なものまで購入するかもしれない
しかもリースでの契約だとその分も手数料がのるので二重化します
ヘタすると数十万円無駄になるかも
そして保守だとかリースの交渉もしないとなると更に10万円ぐらい損するかも?
で5つのポイント以外のところでもうっかり交渉で数万円~無駄金って事も
コピー機に限らずだけど交渉はめちゃくちゃ重要ですが細かくやればやるほど経費が浮く可能性が高いので奥は深いです
他にも
サービスマンと話してみる
トナーの安値のルートを知っておく
使用後の廃棄を確認しておく
修理がどこから来るのか知っておく
本体やオプション、保守など別々に金額を確認する
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5つのポイント以外にもやっておきたいことはたくさんあります
余ったトナーとかどうしていますか?